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一生忘れないドラマです。心にずっと残り続ける。いつかわたしに赤ちゃんが出来たら、名前は音にするってこのドラマ見て決めたんです。一生懸命生きよう、そう思いました。
お母さんへお母さんに手紙を書くのは何年ぶりかな。子供の頃におぼえがあるから、多分もう二十年以上。久しぶり、お母さん。音は27歳になりました。とっても元気にしています。音は今、何と東京に住んでる。雪が谷大塚という坂の多い街で、一階にラーメン屋さんのあるアパート。一人暮らしを始めてもう6年になる。東京では、いろんな仕事をしました。パン工場。ラベル貼り。ビルの清掃。ガソリンスタンド。今はずっと介護の仕事をしています。立派な資格も持ってるんですよ。何人分働かせるんだとか、休みくれとか、もっと給料くれとか思う。大変は大変。でも、ありがとうと言われると、頑張って良かったなって思える。努力って、時々報われる。仕事ができるようになりたい。もっともっとなりたい。お金は貯まらない。でも、わたしには足りてる。ウチ洗濯機無いのって言ったら、そんな人いるの？って笑われた。でも、コインランドリーに落ちてた四コマ漫画で大笑いしたこともある。ちょっとのいいことがあれば、夜寝る時に思い出せる。優しい気持ちになれる。寝て起きたら、次の日が来る。わたしには思い出が足りてる。坂の上に立つとね、東京の夜の街が見渡せるの。そこで会ったことのない人のことを想像するのが好きです。今あの鉄塔の下で、女の子がマフラーを落とした。パン屋の男の子が拾ってあげた。ありがとう。気をつけて。今あのビルの下で、赤ちゃんが笑った。ガス工事の警備の人がそれを見て笑った。お昼寝禁止の公園でサッカーボールを蹴って叱られた男子。好きな歌の歌詞を教えてあげた女子。深夜の街を走り抜けて行くバス。後ろから三番目の座席に座った引っ越し屋さんと介護福祉士さん。お疲れ様でした。お疲れ様でした。この街にはたくさんの人たちが住んでるよ。時々思うの。世の中って綺麗なものなのかな、怖いものなのかな。混ざってるのかなって思った。だから綺麗なものは探さないと見つからない。そんなことを教えてくれた人がいた。ひとりで見る景色と二人で見る景色は全然違ってたよ。お母さん。お母さんにお願いがあるの。わたしの恋を、しまっておいてください。わたしね、お母さんが言う通り、好きな人と出会えたよ。ちゃんと恋をしたよ。好きだって言われた。きっとあの時はじめて、お母さんが死んでからはじめて、わたし、ひとりじゃなくなったんだと思う。6歳のわたしに教えてあげたい。あなたはいつかひとりじゃなくなるよ。その人はトラックに乗って現れる。トラックの荷台にはたくさんの桃の缶詰が積んであって、飴をひとつあげると、ばりばりと噛んで食べる。恋をすると、楽しかったことは2倍になるよ。悲しかったことは半分になるよ。それまで待っててね。頑張って待っててね、って。この恋は、わたしの大切な思い出です。お母さん。どうか、しまっておいてください。大好きなお母さん。また手紙書くね。じゃあね。杉原 音（ドラマ「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」第10話 最終回から）
素敵です。泣けます。ありがとうございます。
架純さんの瞳、ステキです‼️
ありむらかすみちゃんが💖愛するお母さんへの親子愛が、こめられている手紙の内容でとても良かったです。
坂元裕二さんは天才だよね。どうしてこんなに切なくて温かいストーリーが思いつくのか。
素敵な動画、ありがとうございます。
朝から泣いてしまったぜー
Arimura-san is so lovely..
Nice
一生忘れないドラマです。心にずっと残り続ける。いつかわたしに赤ちゃんが出来たら、名前は音にするってこのドラマ見て決めたんです。一生懸命生きよう、そう思いました。
お母さんへ
お母さんに手紙を書くのは何年ぶりかな。
子供の頃におぼえがあるから、多分もう二十年以上。久しぶり、お母さん。
音は27歳になりました。とっても元気にしています。
音は今、何と東京に住んでる。
雪が谷大塚という坂の多い街で、一階にラーメン屋さんのあるアパート。
一人暮らしを始めてもう6年になる。
東京では、いろんな仕事をしました。パン工場。ラベル貼り。ビルの清掃。ガソリンスタンド。
今はずっと介護の仕事をしています。立派な資格も持ってるんですよ。
何人分働かせるんだとか、休みくれとか、もっと給料くれとか思う。大変は大変。
でも、ありがとうと言われると、頑張って良かったなって思える。努力って、時々報われる。
仕事ができるようになりたい。もっともっとなりたい。
お金は貯まらない。でも、わたしには足りてる。
ウチ洗濯機無いのって言ったら、そんな人いるの？って笑われた。
でも、コインランドリーに落ちてた四コマ漫画で大笑いしたこともある。
ちょっとのいいことがあれば、夜寝る時に思い出せる。優しい気持ちになれる。
寝て起きたら、次の日が来る。わたしには思い出が足りてる。
坂の上に立つとね、東京の夜の街が見渡せるの。
そこで会ったことのない人のことを想像するのが好きです。
今あの鉄塔の下で、女の子がマフラーを落とした。パン屋の男の子が拾ってあげた。
ありがとう。気をつけて。
今あのビルの下で、赤ちゃんが笑った。ガス工事の警備の人がそれを見て笑った。
お昼寝禁止の公園でサッカーボールを蹴って叱られた男子。
好きな歌の歌詞を教えてあげた女子。
深夜の街を走り抜けて行くバス。
後ろから三番目の座席に座った引っ越し屋さんと介護福祉士さん。
お疲れ様でした。お疲れ様でした。
この街にはたくさんの人たちが住んでるよ。
時々思うの。世の中って綺麗なものなのかな、怖いものなのかな。混ざってるのかなって思った。
だから綺麗なものは探さないと見つからない。そんなことを教えてくれた人がいた。
ひとりで見る景色と二人で見る景色は全然違ってたよ。
お母さん。お母さんにお願いがあるの。わたしの恋を、しまっておいてください。
わたしね、お母さんが言う通り、好きな人と出会えたよ。
ちゃんと恋をしたよ。
好きだって言われた。きっとあの時はじめて、お母さんが死んでからはじめて、
わたし、ひとりじゃなくなったんだと思う。
6歳のわたしに教えてあげたい。あなたはいつかひとりじゃなくなるよ。
その人はトラックに乗って現れる。トラックの荷台にはたくさんの桃の缶詰が積んであって、
飴をひとつあげると、ばりばりと噛んで食べる。
恋をすると、楽しかったことは2倍になるよ。悲しかったことは半分になるよ。
それまで待っててね。頑張って待っててね、って。この恋は、わたしの大切な思い出です。
お母さん。どうか、しまっておいてください。
大好きなお母さん。また手紙書くね。じゃあね。
杉原 音
（ドラマ「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」第10話 最終回から）
素敵です。泣けます。
ありがとうございます。
架純さんの瞳、ステキです‼️
ありむらかすみちゃんが💖愛するお母さんへの親子愛が、こめられている手紙の内容でとても良かったです。
坂元裕二さんは天才だよね。どうしてこんなに切なくて温かいストーリーが思いつくのか。
素敵な動画、ありがとうございます。
朝から泣いてしまったぜー
Arimura-san is so lovely..
Nice