「あれから10年 これから10年」File.157 岩手県大槌町／台野圭さん

BS-TBS「あれから10年 これから10年」〈毎週土曜よる8時54分放送〉
東日本大震災から10年。当時10代だった若者の震災後10年とこれからの10年を取材し、復興を考える。
File.157　岩手県大槌町／台野圭さん
震災時、台野圭さんは高校３年生。両親が営む食堂を手伝っている時のことだった。
お客とともに高台へ避難した所、突然、津波が巨大な白い壁となって地響きとともに迫ってくるのが見えた。それは「まるで映画の世界だった」と台野さんは振り返る。
もともと３月のうちに「料理修行」のために上京を予定していた台野さん。地元が甚大な被害を受けて一人上京することに迷いを感じた。
しかし、前を向き歩み始めている被災者の姿を見て「自分が今すべきことは大槌に残ることではなく、上京して経験を積み地元を盛り上げることだ」と思い直し、上京を決意した。
台野さんは現在、実家の食堂と民宿で調理を任されている。
震災前は東京でそのまま働き続けてもと考えていたが、震災直後の「修行の経験を活かして、大槌町の復興に貢献する」という考えは、長い修行の間も変わらなかった。
現在は「自分の店から大槌町を盛り上げる」と日々、調理に励んでいる。
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