「茉莉花」 蒲原有明:作詩 信時 潔:作曲 小泉惠子(ソプラノ) 花岡千春(ピアノ)
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- เผยแพร่เมื่อ 8 ก.พ. 2025
- ソプラノ歌手・小泉惠子が歌う信時潔の「茉莉花」です。
蒲原有明 作詩
信時 潔 作曲
小泉惠子 ソプラノ
花岡千春 ピアノ
収録:2022年7月1日(金) 銀座 王子ホール
lyrics by Ariake Kanbara
composed by Kiyoshi Nobutoki
Keiko Koizumi soprano
Chiharu Hanaoka piano
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茉莉花(まつりくわ) 詩 蒲原 有明
咽(むせ)び嘆かふわが胸の曇り物憂き
紗(しゃ)の帳(とばり)しなめきかかげ、かがやかに、
或日は映る君が面(おも)、媚(こび)の野にさく
阿芙蓉(あふよう)の萎(ぬ)え嬌(なま)めけるその匂ひ。
魂(たま)をも蕩(た)らす私語(さゞめき)に誘はれつゝも、
われはまた君を擁(いだ)きて泣くなめり、
極秘の愁(うれい)、夢のわな、ーー君が腕(かひな)に、
痛ましきわがただむきはとらはれぬ。
また、或宵(あるよひ)は君見えず、生絹(すゞし)の衣(きぬ)の
衣(きぬ)ずれの音のさやさやすずろかに
ただ傳(つた)ふのみ、わが心この時(とき)裂(さ)けつ、
茉莉花の夜の一室(ひとま)の香(か)のかげに
まじれる君が微笑(ほゝゑみ)はわが身の痍(きず)を
もとめ來(き)て泌(し)みて薫りぬ、貴(あて)にしみらに。