山の神
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- เผยแพร่เมื่อ 19 ต.ค. 2024
- 映像作家の日記、その11
(*今日の映像とは無関係です)
深夜、夜空の下で月の出を待った。月の出は午前4時30分頃。
スタンバイしたのは午前1時。キャンプ用の椅子で寝て待つつもりだったけど、真っ暗な中でも撮りたいものは次々に現れる。見上げるとオリオン座。星や真夜中の雲を撮りながら、待つこと3時間30分。
月どころか、雨が降り出した。天気予報では曇り〜晴。天気予報を恨んでも始まらない。雨宿りする場所もなく、雨に降られても待ち続けるしかない。そもそも避難する場所もない。
雨が降っても月が見えることはある、東を空を眺めても、とにかく真っ暗で雲なのか空なのか分からない。待てど細い細い月は姿を見せない。きっとぶ厚い雲の向こうで輝いている。
今日は月を撮るためにここへ来ている。だから、太陽が昇るまで諦める理由はない。待ち続け、待ち続け、レンズを向け続け、すると、真っ暗な空に小さな光が!月だ!反射的に撮影したが、雲の間から姿を見せてくれたのは6秒。ピントを合わすのに2秒かかっているので、撮影出来たのは雲に入って消えるまでの4秒。一晩を費やして撮れたのはわずか4秒。その後も待ち続けたが、雲は更に厚くなり、朝が来た。
たった4秒でも、撮れたことに感謝するしかない。
雨の中を濡れながら諦めずに待っている私を憐れんだのか、4秒だけど月とつながることが出来た。これも撮影の喜び。
この4秒がなければ、この日のすべては無駄に終わっていた。
そして、1秒たりとも東の空から目を離さなかったので、月に気が付くことが出来た。一度でもスマホを見たり、目を閉じていれば、この4秒には出会えなかった。だから、撮影は面白い。自分をすべてかけなければ、戻ってくるもはない。
私はこの4秒に救われた。撮影とはそういうもの。
この月の映像は11月上映会でご覧頂きます。お楽しみに。