陽人の法話：孤独を怖れない生き方

まず最初に お釈迦様のお言葉をご紹介いたします。
「犀の角のようにただ独り歩め」
犀とは動物の犀のことで、犀は群れを成さない動物だそうです。犀の角は「孤独」の比喩として表現されています。
つまり、孤独を恐れずに自分の信じる道をただ独り歩みなさいという、お釈迦様のお言葉なのです。
私達は人との繋がりの中で生きていますから、日々の生活の中で様々な影響を受けることがあります。この情報過多の世の中で、何を信じていいのか迷わされることも多いのではないでしょうか。
そんな時に少し周りから距離を置いてみる。敢えて自分の身を孤独に置いてみる。そうすると、自分と向き合う時間ができるのです。
自分はどう生きたいのか、自分は何がしたいのか、孤独に身を置くことで、見えてくることがあるのではないでしょうか。
孤独という言葉を聞くと尾崎放哉という方が思い浮かびます。放哉は自由律の俳人として有名です。自由律とは、「五七五」にとらわれない俳句です。代表作には「咳をしても一人」という作品があります。
この尾崎放哉は亡くなる９か月前に須磨寺大師堂の堂守(寺男)としてここ須磨寺に在籍していたそうなのです。須磨寺の大師堂の前に尾崎放哉の句碑が残っています。
今回は、その尾崎放哉の生き方、そして孤独を怖れない、孤独に身を置くとはどういうことなのかお話させていただきます。
【毎月、須磨寺にて法話をさせて頂いております】
毎月18日の10時からの護摩祈祷と写経会、20日と21日は11時半から奥の院にて、そして、21日は14時から護摩祈祷をさせて頂き、法話をさせて頂いております。
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■楽曲提供：小馬崎達也
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