人付き合いが苦手なのはなぜ? 職場の人のプライベートにどこまで介入するか? 

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  • เผยแพร่เมื่อ 18 ต.ค. 2024
  • 01:34 プライベートまで介入されたくない?
    03:14 情緒的な交流
    05:23 異物との同化
    06:41 人が苦手
    08:14 こだわりが強い
    10:53 人間関係が大きくなっている
    本日は「職場の人のプライベートにどこまで介入するか」というテーマでお話しします。
    この動画を見る方は、職場の人とプライベートまで喋りたくない、仕事終わりに飲み会なんか行きたくない、逆に、在宅勤務になって職場の人と雑談をしなくなったことですごく孤独だ、相手の気持ちが分からないから仕事がしにくくなった、など色々な意見を持っていると思いますが、どちらにしても極端なのではないかと思います。
    職場の人とプライベートな部分まで交流があるということは、とても重要な要素ではあります。
    ネットなどには、職場の上司と飲みに行け、ゴルフに付き合え、職場の人を心の師匠と思え、というオヤジの説教のようなことが出ていますし、その方が良いんだ、ということが書かれていたりします。
    そういうものを見るとウンザリするかもしれませんが、半分は事実です。
    ■プライベートまで介入されたくない?
    よく患者さんたちは、色々な意見に左右されて困惑しています。
    例えば、プライベートに介入されたくない、という若者の意見があります。
    飲み会は嫌だ、職場で宴会なんかしたくない、飲みニケーションは嫌だと。
    それもわかりますが、社内恋愛も多いわけです。
    何だかんだ言って、結婚相手を見つけるのは仕事関係での出会いが一番多いです。ネットでは3割近くはそうだと書いてありました。
    残りの3割は友人の紹介や合コン、アプリで出会ったのが1割くらいだった気がします。
    まだまだバイト先や職場で出会って恋愛になっていくというパターンが一番多いと思います。
    それって不思議なんです。
    若者は、仕事以外で会いたくない、職場以外で職場の人と会いたくない、とみんな言っているにも関わらず、ちゃっかり恋愛はしているわけです。
    だから患者さんたちは「うん?」と思うわけです。
    昔の人は終身雇用制で、会社は仲間なんだ、家族なんだと。
    定年まで同じ会社で働いていたので、その仕事イコール人生だったりします。
    そういうのが嫌だな、不自由だな、という感じがするかもしれません。しがらみが多くて。
    でも、どちらの価値観が正しいのかと思い困惑していると思います。
    ■情緒的な交流
    結局、人間関係において重要な要素は二つあります。
    「情緒的な交流」と「異物との同化」です。
    人間なので感情があります。
    感情の交流、相手は自分を人間として認めてくれて、自分も相手を人として認めていく、ただの職業の関係、記号として扱われるのではなく、交流があった方が嬉しいわけです。
    精神科の治療も同じです。
    患者さんと主治医という関係で、薬だけ出せば良いという感じではなく、友達でもありませんが全く知らない赤の他人でもないというわけです。患者さんとは。
    TH-cam越しでも見てくれている人には、そういう思いでしゃべっているわけです。
    でもそれは僕が情緒的に豊かな人だからではなく、普通の人はそうです。
    ただ、そういう風に思えない人たちもいます。
    よく歳をとった人で、「近頃の若者は…」という人は、飲みニケーションもせずにこの人たちはちゃんと僕らと交流しているのか、これで成長できるのかと言ったりしますが、若者は若者なりの距離感で情緒的な交流をしていると思います。
    実際に上の人を敬ったり、バレンタインでチョコを渡すとか、今でもあると思います。
    だからゼロになったわけではないのです。
    でも患者さんたちはゼロにしている人が多いです。
    ■異物との同化
    異物と同化することで社会人として成長していきます。
    自分ができることをやるのではなく、自分ができないことに挑戦しながらできるようになることで社会人として成長していきます。
    ですが、異物と同化して自分が変わっていくことを拒否する人、そうできない人は成長が遅れてしまってうつになってしまったり、自分を変化させるのではなく相手に合わせているだけで常に一杯一杯になって潰れたりします。
    そもそも相手に合わせるのではなく、自分が変わっていけば相手に合わせる必要はありません。
    でも、その変わっていく、変化していくのが本当に苦手な人が多いです。
    こんな変わり者の僕でさえ、自衛隊にいたときには、きちんと自衛隊に合わせて変化していましたからね。
    自衛官らしい僕でした。
    今は段々自衛隊成分が抜けてしまっていますが、変化していました。
    それは普通に人はみんなやっていることです。
    病気になる人、精神科にかかってしまう人たちはそれがすごく苦手だったりします。
    ■人が苦手
    例えば回避性パーソナリティ障害や社交不安障害、トラウマの人、とにかく人が苦手な人はいて、情緒的な交流を自分から避けてしまいます。
    ゼロにしようとしている。同化して変化していくことを避けます。
    それは感情が揺さぶられる感じ、人と交わることで痛い思いをするわけです。
    同化するのは決して気持ちの良いものではありません。
    とても痛みが伴うのですが、その後に同化の良さが出てくるが、最初のグッという変化に耐えられなくて、避けてしまう人たちです。
    治療としては感情の揺さぶりに慣れていく必要があります。
    いきなり交流してしまうと、ショック療法のような形で良いと思うかもしれませんが、それはできないので、本人がやれる範囲で少しずつ人間関係を増やしていく、情緒的な交流を増やしていくことが重要です。
    通院をしながら変えていく、福祉の人と慣れていくことで人間関係を作ることに慣れていく。
    精神科の通院というのは、僕は診察室を越えることはありません。決してプライベートを越えていかないわけです。
    決して否定しない人間なので、安全だ、この人はこういうルールで動いてくれるんだというところで、ようやく感情の揺さぶりを味わうことができます。
    そういう治療的な伴走ということもやっています。
    ■こだわりが強い
    こだわりが強い人たち、発達障害系の人たち、ASDや自閉症スペクトラムの人たちは情緒的な交流がすごく苦手です。
    だから上手く交流ができない、相手の気持ちが分からなかったりします。
    他人の視点に立つことができません。
    他人の立場に立つことが苦手なので、同化していくことが難しいです。
    こだわりが強くて自分を捨てるということがなかなかできなかったりします。
    治療としては、交流ができなかったり同化することができなかったりしますが、相手を理解する、他者というのはそういうものなんだということを知的に理解することで、応用していって社会に馴染んでいくことを目指したりします。
    もちろん、その後で情緒的な交流を少しずつ広げていきます。
    水がチョロチョロとしか流れていない川に水を流していくことで、川が広がっていくようなことを目指します。
    が、基本は他者理解と応用という治療です。
    相手はこうなんだよ、あなたはそう思うかも知れないけどこういうことをやってるんだよ。びっくりすると思いますよ、飲み会は嫌だと言っているのに社内恋愛をしている人たちがいて、コイツらどっちが本音なんだと言ったりしますが、どちらも本音です。
    どちらも本音だし決してシャットダウンしているわけではないということを伝えたりします。
    精神科医も感情があるし、患者さんに共感してすごく苦しくなるときもある。同情することもあったり、酷いことを言われたら傷付いたり怒ったりすることもあるんだよ、だけど仕事だから我慢したり、仕事だからそれを乗り越える力がある、プロだからあなたの気持ちが分かるので自分の気持ちを納得させて解消していたりするんだよ、ということを伝えたりします。
    そうするとビックリされたりします。
    「先生は職業だからやっていると思ってました」
    いやいやあなたと私だって患者と医師という関係かもしれないけれど、人間同士ということもあるんだよ、と言ったりもします。
    そのバランスがなかなかわからなかったりするみたいですが、外来に通うことでわかっていきます。
    だから職場の人のプライベートにどこまで介入するかということに関しては、バランスは色々ありますが、介入は今もされています。
    介入はしているが、複雑化しているという感じです。
    これが答えかなと思います。
    ■人間関係が大きくなっている
    近頃の若者は、と思う人はよく見てください。
    よく見ると全然交流してますから。
    ただ複雑化しているので、ちょっと見えてこない、と。
    昔は会社や取引先と家族や友人のみという狭い世界でした。
    休日も会社の人とゴルフ、取引先とゴルフで遊ぶという感じだったのが、今は会社や取引先の存在感、家族や親戚の存在感が小くなってきて、代わりに友人やオンラインを介した人間関係が大きくなってきています。
    でも会社や取引先の人間関係がゼロになったわけでもなければ、情緒的な交流がゼロになったわけでもありません。
    彼らと交流していく、彼らから学んでいくことがゼロになったわけではありません。
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     一般の方向けに、わかりやすく、精神科診療に関するアレコレを幅広く解説しています。動画における、精神分析や哲学用語の使用法はあくまで益田独自のものであり、一般的(専門的)な定義とは異っているところもあります。僕がもっとも説明しやすいとたまたま感じる言葉を選んだだけなので、あまり学術的にとらないでいただけると嬉しいです。
                     早稲田メンタルクリニック院長 益田裕介
    『自己紹介』
    益田裕介
    防衛医大卒。陸上自衛隊、防衛医大病院、薫風会山田病院などを経て、2018年都内で開業。専門は仕事のうつ、大人の発達障害。といいつつ、「なんでも診る」ちょっと変人よりの町医者です。
    趣味は少年ジャンプとお笑い。キャンプやスキーに行きたいです。
    2020年6月5日より断酒継続中。
    【参考】
    厚労省みんなのメンタルヘルス www.mhlw.go.jp...
    カプラン 臨床精神医学テキスト第3 www.medsi.co.j...
    倫理規定について note.com/menta...
    【コメントについて】
    ・コメントは承認制です
    ・コメントは益田が目を通していますが、手が回らず、質問にはお答えできません。ご理解よろしくお願いします。
    ・(のちのち)自分や他人を傷つける可能性のあるものは承認されません
    ・他の人への返信も原則禁止です。共感的なもの、相手に役立つものは一部、許可しています。短い時間で判断しているので「どうしてこれがダメなの?」みたいなものもあると思いますが、それはこちらのミスであることも多いです。ご了承ください。
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