石破茂 地方創生担当相 会見 2015.6.9

Shigeru Ishiba, Minister in charge of Overcoming Population Decline and Vitalizing Local Economy in Japan
石破地方創生担当相が「地方から創生する我が国の未来」と題して話し、記者の質問に答えた。
司会　原田正隆 日本記者クラブ企画委員（西日本新聞）
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記者による会見リポート（日本記者クラブ会報2015年7月号に掲載）
｢ストップ・ザ・日本衰退｣が核心
お得意の安全保障の切り口で地方創生の話を始めた。「国家は外からだけでなく内からのいろいろな脅威によって危機に瀕する」
経験したことのない人口減少と超高齢化、東京一極集中と地方衰退による日本全体の衰退。「いま止めずしてどうするのか。これが地方創生の核心だ」と力説した。
そして、「地方のご機嫌取り」「二番煎じ」「ばらまき」との批判を自ら持ち出し、かつての日本列島改造論、田園都市国家構想、ふるさと創生事業とは異なるのだと強調した。
すなわち、国は情報、財政、人材を支援するものの、地方版総合戦略づくりや事業展開は、それぞれ地域の状況を知る「産学官金労言」を挙げて、金融機関、労働団体、マスコミもしっかり参加してやってほしいと呼びかけた。
希望する高齢者が健康なうちに移住し生活するという日本版ＣＣＲＣなど、本当に推進できれば新しい社会を展望できそうな興味深い構想もある。どれも今は「立派なビジョン」の段階だ。地方創生を「ローカル・アベノミクス」とも言い換える石破さんには次回、成果についてお話しいただきたい。
企画委員　西日本新聞東京支社編集長
原田　正隆