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アヤベさん…今言ったこと全部繋ぎ合わせりゃ答え出るでしょうよ…。
ルドルフのとこの女帝がとんでもない誤字に見舞われてる
0:53 「腹切りそう」？こっちが腹を切られそう。「トレーナーさん、腹を切りなさい」
「私を貴方の妻にして下さい。妻にして頂けないなら自害します。」って意味では？
最後のオグリが破壊力高すぎる…
アエグルーブ
─春の天皇賞の結果は5着、オマケに骨膜炎を発症してるから秋の天皇賞は出られない所かこれ以上レースに出るのもダメ。随分あっさりとした形でアタシのトレーナーのトゥインクル・シリーズは終わった─好きなはずの雨の中での引退式、せっかくの記念写真は仏頂面。授業をすっぽかして毎日散歩、そんなアタシを見かねてかトレーナーが寄贈した（予備だけど）勝負服とコースを貸し切ってくれた。1時間しか借りれなかったけど、と少し見ない間に痩せたらしいトレーナーはアタシの脚に目線を落として少しだけ顔を曇らせる「…そんな顔しないでよ、1時間でも楽しんで見せるから」おもむろに蹄鉄を脱いでトレーナーに投げ渡すと、驚いて手の上でお手玉みたいに数回跳ねさせてキャッチ…こう言うところは変わってなくて良かったな「ちょっと!」「じゃ!」「全くもー…」心配３割安心7割、何とも言えない顔のトレーナーを置いて芝へと駆け出す。「…」走っててふと、気になった。どうしてこんなにも楽しいのだろう、と前より気分が良いのは晴天の下、久し振りに素足で芝を感じてるから?走る事もままならない脚を引き摺ってまですがり付こうとした柵の向こう側に居られるから?─久し振りにキミに逢えたから?チラ、と小さくなったトレーナーに視線を送る蹄鉄を大事そうに抱えつつも、アタシから刹那も視線を離さない、まるで「君が一番の宝物だ」と言わんばかりに。─ああ、コレだ。この重み何時からかアタシの中に生まれた重み。アタシが求めてる自由なアタシでいながら、『キミ』のミスターシービーで居させて欲しいと思わせる心地よい重み。（そっか、アタシ恋してるんだ）少し早めに繰り上げて、軽くメモを取るトレーナーの傍に座る。仕事の邪魔にならない程度に軽く聞いてみた「ね、アタシってどうだった?」─そんなアタシだけにしか分からない4年余りの燻りを纏わせたちょっと意地悪な質問。「…どうだったってどういうことだよ」「…4年間何にも感じなかったの」予想していた通りの答えにほんの少しだけ呆れつつこれでも分からないの、と少しだけ言葉に怒気を込めてトレーナーに詰め寄る少しでも動けば手が、体が、唇が触れかねない距離で見つめ合う「…分からない?」今度は少し艶やかに。そして数分経った頃、漸く気付いたのかハッとした顔を見せ、直ぐに顔を伏せた何だ分かるんじゃない、と揶揄おうとして─トレーナーが言葉を詰まらせていることに気が付いた「…………」「…………」数秒か、数分か。長くなく、短くもない沈黙。キミと出逢うまで重石にもならなかった刹那にも満たない時間、だけど今のアタシにはすごく長く感じられた。『どうやって穏便に断るか』なんてキミを悩ませているのかなって、余計な事を思ってしまうくらいには「…シービー」時計の針が8時過ぎを指した時、久し振りに聞いたアタシの名前を口火にしてキミは重たい口を開いた何を言うつもりなのか、余計な考えで頭の中を埋めていたアタシにはたった一言しか浮かばない『ごめん』たった一言の言葉だけどアタシにとってはキミとの永遠の別れになるたった一回の人生を君と歩むことが出来なくなるそんなの嫌キミがいい「…やだ」一度溢れたらもう止められない、止めたくない、止めるもんか「…え?」「…シービー、俺」「嫌」何度も同じような返答を繰り返し続けるもうちょっと、あとちょっと、キミと一緒に居たい夜が明けて人目に晒されても、別れの言葉を聞きたくない何度嫌と言ったか分からなくなった頃、遂にしびれを切らしたのか、トレーナーがアタシの顔を両の手で抑えた『…悪あがきも終わりかぁ』遂にその時が来た、と彼の言葉を静かに待つ「俺も同じ気持ちだ!って、言いたかったんだ…シービー」「へぇ?」── 自分の置かれた情況をアタシは漸く理解した。一人で焦る余り落ち着いて考えていなかったが、彼は一言だってアタシを拒絶していない、そもそも拒否するつもりならさっさと払いのければ良かったのだから聞こえて来た言葉に一瞬耳を疑ったが、間違いないずっとアタシが待っていた言葉、キミの口から一番聞きたかった言葉「…ごめんね、アタシ早とちりしちゃった」だけどまだ足りない、欲張りと言われても良い、あと一言。君と一生を歩むための一歩目になるその一言を。「……俺と結婚してください」「……うん♡」「「「「「「「「「キャァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!!!!!!!!!」」」」」」」」」「……ごめんね」「……いや、大丈夫」
![เบิ้ล ปทุมราช - อ้ายกินดอง น้องลาบงัว ft. สแน็ก อัจฉรีย์ [OFFICIAL MV]](http://i.ytimg.com/vi/-OK--KaSPcI/mqdefault.jpg)
アヤベさん…
今言ったこと全部繋ぎ合わせりゃ
答え出るでしょうよ…。
ルドルフのとこの女帝がとんでもない誤字に見舞われてる
0:53 「腹切りそう」？
こっちが腹を切られそう。
「トレーナーさん、腹を切りなさい」
「私を貴方の妻にして下さい。
妻にして頂けないなら自害します。」
って意味では？
最後のオグリが破壊力高すぎる…
アエグルーブ
─春の天皇賞の結果は5着、オマケに骨膜炎を発症してるから秋の天皇賞は出られない所かこれ以上レースに出るのもダメ。
随分あっさりとした形でアタシのトレーナーのトゥインクル・シリーズは終わった
─好きなはずの雨の中での引退式、せっかくの記念写真は仏頂面。
授業をすっぽかして毎日散歩、そんなアタシを見かねてかトレーナーが寄贈した（予備だけど）勝負服とコースを貸し切ってくれた。
1時間しか借りれなかったけど、と少し見ない間に痩せたらしいトレーナーはアタシの脚に目線を落として少しだけ顔を曇らせる
「…そんな顔しないでよ、1時間でも楽しんで見せるから」
おもむろに蹄鉄を脱いでトレーナーに投げ渡すと、驚いて手の上でお手玉みたいに数回跳ねさせてキャッチ
…こう言うところは変わってなくて良かったな
「ちょっと!」
「じゃ!」
「全くもー…」
心配３割安心7割、何とも言えない顔のトレーナーを置いて芝へと駆け出す。
「…」
走っててふと、気になった。
どうしてこんなにも楽しいのだろう、と
前より気分が良いのは晴天の下、久し振りに素足で芝を感じてるから?
走る事もままならない脚を引き摺ってまですがり付こうとした柵の向こう側に居られるから?
─久し振りにキミに逢えたから?
チラ、と小さくなったトレーナーに視線を送る
蹄鉄を大事そうに抱えつつも、アタシから刹那も視線を離さない、
まるで「君が一番の宝物だ」と言わんばかりに。
─ああ、コレだ。この重み
何時からかアタシの中に生まれた重み。
アタシが求めてる自由なアタシでいながら、『キミ』のミスターシービーで居させて欲しいと思わせる心地よい重み。
（そっか、アタシ恋してるんだ）
少し早めに繰り上げて、軽くメモを取るトレーナーの傍に座る。
仕事の邪魔にならない程度に軽く聞いてみた
「ね、アタシってどうだった?」
─そんなアタシだけにしか分からない4年余りの燻りを纏わせたちょっと意地悪な質問。
「…どうだったってどういうことだよ」
「…4年間何にも感じなかったの」
予想していた通りの答えにほんの少しだけ呆れつつ
これでも分からないの、と少しだけ言葉に怒気を込めてトレーナーに詰め寄る
少しでも動けば手が、体が、唇が触れかねない距離で見つめ合う
「…分からない?」
今度は少し艶やかに。そして数分経った頃、漸く気付いたのかハッとした顔を見せ、直ぐに顔を伏せた
何だ分かるんじゃない、と揶揄おうとして─
トレーナーが言葉を詰まらせていることに気が付いた
「…………」
「…………」
数秒か、数分か。
長くなく、短くもない沈黙。キミと出逢うまで重石にもならなかった刹那にも満たない時間、
だけど今のアタシにはすごく長く感じられた。
『どうやって穏便に断るか』なんてキミを悩ませているのかなって、余計な事を思ってしまうくらいには
「…シービー」
時計の針が8時過ぎを指した時、久し振りに聞いたアタシの名前を口火にしてキミは重たい口を開いた
何を言うつもりなのか、余計な考えで頭の中を埋めていたアタシにはたった一言しか浮かばない
『ごめん』
たった一言の言葉だけどアタシにとってはキミとの永遠の別れになる
たった一回の人生を君と歩むことが出来なくなる
そんなの嫌
キミがいい
「…やだ」
一度溢れたらもう止められない、止めたくない、止めるもんか
「…え?」
「…シービー、俺」「嫌」
何度も同じような返答を繰り返し続ける
もうちょっと、あとちょっと、キミと一緒に居たい
夜が明けて人目に晒されても、別れの言葉を聞きたくない
何度嫌と言ったか分からなくなった頃、遂にしびれを切らしたのか、
トレーナーがアタシの顔を両の手で抑えた
『…悪あがきも終わりかぁ』
遂にその時が来た、と彼の言葉を静かに待つ
「俺も同じ気持ちだ!って、言いたかったんだ…シービー」
「へぇ?」
── 自分の置かれた情況をアタシは漸く理解した。
一人で焦る余り落ち着いて考えていなかったが、彼は一言だってアタシを拒絶していない、そもそも拒否するつもりならさっさと払いのければ良かったのだから
聞こえて来た言葉に一瞬耳を疑ったが、間違いない
ずっとアタシが待っていた言葉、キミの口から一番聞きたかった言葉
「…ごめんね、アタシ早とちりしちゃった」
だけどまだ足りない、欲張りと言われても良い、あと一言。
君と一生を歩むための一歩目になるその一言を。
「……俺と結婚してください」
「……うん♡」
「「「「「「「「「キャァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!!!!!!!!!」」」」」」」」」
「……ごめんね」
「……いや、大丈夫」