コミュ障【交流の苦手さの俗称。自分が困るか、相手が困るか。精神科医が11.5分でまとめ】

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  • เผยแพร่เมื่อ 9 ก.พ. 2025
  • 0:05 (1)はじめに
    0:40 (2)「コミュ障」の意味と使い方
    2:35 (3)「コミュ障」の原因と対策
    3:10 原因①社会不安障害
    4:34 原因②ASD(自閉症スペクトラム)
    5:39 原因③ADHD
    6:34 原因④境界性パーソナリティ障害
    7:19 原因⑤自己愛性パーソナリティ障害
    8:09 (4)「コミュ障」の交流パターンと対策
    10:36 (5)まとめ
    最近「コミュ障」という言葉がよく使われます。これは「対人面の苦手さ」を表す俗称ですが、他者を馬鹿にする使い方は望ましくありません。
    ポイントはそう感じるのが「自分か」「相手か」。それにより原因と対策が変わってきます。
    精神科医が要点を約11.5分の動画にまとめています。
    出演:春日雄一郎(精神科医、医療法人社団Heart Station理事長)
    こころ診療所吉祥寺駅前 kokoro-kichijo...
    府中こころ診療所 fuchu-kokoro.com
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    ↓↓内容の詳細は下記になります。
    (1)はじめに:用語「コミュ障」について
    精神科・メンタル分野の言葉。今回は「コミュ障」についてやっていきたいと思います。よろしくお願いします。
    巷で最近、会話が苦手なこと一般に対して「コミュ障」という言葉がよく使われます。これは一種の「自虐」で使われることもありますが、一方で、「他者を貶める言葉」として使われることも残念ながらあります。
    そして、この同じ「コミュ障」という言葉でも、それが指す内容は人によって違いがあり、対策もその内容により変わってきます。
    今回はこの「コミュ障」について見ていきたいと思います。
    (2)「コミュ障」の意味と使い方
    「コミュ障とは何ですか?」という質問があります。
    端的に言えば「コミュニケーションがうまくいかないこと」。
    <コミュ障とは>
    コミュ障とは「コミュニケーションがうまくいかないということ」
    それを「自分で(うまくいかないと)思っている」場合と、「相手や周囲から」そう思われている場合があります。
    <使われる場面2つ>
    この言葉が使われる場面は2つに分かれます。
    まずは「自分で言う」という場合。これは一種自虐的に「いや私コミュ障だから」みたいに言う場合があります。
    あと、もう一つが「他者から言われる」これは一種の悪口として「あいつコミュ障だよ」的な使い方です。
    この中で「他者から言う」言い方は決して容認しにくいものと考えます。
    <侮辱語としての「コミュ障」>
    それはまるで陰口みたいな形で、今後につながらない形で言われることがあります。
    そして直接言うとしてもある種「人格否定」として使われる事もあります。
    その原因と改善策、あとそれを言う相手への「リスペクト」というところが示されない形で言われることが多い。その場合は言われた方は改善策も見つからない状態になり、それでは侮辱以上の意味を持たないと思われます。
    <参考:コミュニケーション障害(DSM-5)>
    今回扱う「コミュ障」とは、意味のずれが大きいため、参考です。
    ①言語障害
    言葉自体が苦手な状態
    ②語音障害
    言葉の発音のところの問題
    ③吃音
    どもってしまう状態
    ④社会的コミュニケーション障害
    文脈などを読み取れない。ASDなどでよく併発する
    <大まかな「コミュ障」の分類と対策>
    一つのやり方はその原因から対策を考えるというところ。
    もう一つが交流パターン(言いすぎ・言わない)から対策を考える事があります。
    (3)「コミュ障」の各種原因と対策
    原因は、大きく言うと2つに分けられます。「自分でコミュニケーションがうまくいかないと感じる場合」、もう一つが「周りから見てうまくいかないと感じられる場合」。
    自分で思う場合の多くは社会不安障害。
    相手がそう思う場合は異なり、発達障害(ASD/ADHD)や、一種のパーソナリティ障害の場合があります。
    この原因ごとに、「原因と対策」を見ていきます。
    ①社会不安障害
    社会不安障害は、強い対人面の不安が強く続く不調になります。
    その中にコミュニケーションへの不安も含まれます。
    そして「不安→緊張→失敗→回避」の悪循環に至ることもあり注意が必要です。
    <社会不安障害の背景>
    まずは「生まれながらの性格」確かに不安を感じやすいとか、内向的等があります。
    2つ目は、自己肯定感の低さ。「自分は駄目だ」と思うと、一歩が踏み出しにくくなります。
    3つ目は過去の経験。過去の会話での嫌な経験が頭の中に残ると、やはり一歩踏み出しにくくなります。
    <この場合の対策>
    基本的には不安はありつつ直面し、繰り返し慣らしていく「脱感作」が有効です。
    軽めの場面で慣らし「小さい成功体験」を重ねるという点でも大事です。
    それで過去を(消せない代わりに)上書き(リライト)していきます。
    また、人により抗うつ薬SSRIが有効な場合もあります。
    ②ASD(自閉症スペクトラム)
    ASDは社会性の障害、対人面の苦手さとこだわりが特徴の生まれながらの発達障害です。
    コミュニケーション自体の困難や影響があることが多いです。
    あと、一番注意なのが「こだわり」を相手に押しつけて、会話を壊すリスクです。
    <この場合の対策>
    まずは「自分の特性」対人面の苦手や、「こだわり」の潜在的な加害性等を受け入れること。その上で社会性に関しては、得意な相手を真似る「モデリング」、状況からの「理論的推測」、経験からの反復学習等で徐々カバーします。
    そして、こだわりは「相手を利するもの」に限定するのが大原則と思われます。
    ③ADHD
    ADHDは不注意・多動・衝動が特徴の生まれながらの発達障害です。
    つい不注意的に出る「失言」が会話を壊すことがあります。
    そして、怒り等の感情や衝動にのまれて、会話を壊すことがあります。
    <この場合の対策>
    まず、自分の特徴と周囲への影響を受け入れていくところ。
    その上で「失言」は言う前にまず一歩引いて、言うべきか言わないべきかを考える反復練習が大事です。
    そして、感情・衝動へはいわゆる「アンガーマネジメント」の獲得が大事です。
    そして、人によりADHD治療薬が有効な場合もあります。
    ④境界性パーソナリティ障害
    これは持続する「感情調節困難」。
    それにより、自分の状態や相手の見え方などが「全か無か」的に変動することがあります。
    特に不安定な時に感情に呑まれ言い過ぎ、会話を壊すリスクは少なくありません。
    <この場合の対策>
    まずは自分の感情などの偏りや、それによる相手や周囲への影響を徐々にでも受け入れる事。
    その上で、感情調節などの技術を徐々にでも身につけていきます。
    そして、不安定時の頓服薬が有効な場合も人によってはあり得ます。
    ⑤自己愛性パーソナリティ障害
    これは自分が特別だと思うタイプのパーソナリティ障害です。
    その結果、相手にも特別扱いを求めたり、相手を下に見る場合があります。
    「自分が相手より上」という感覚から、相手に要求しすぎることが出てきます。
    <この場合の対策>
    まず自分の偏りと相手への影響を(難しいですが)徐々にでも受け入れていくこと。
    その上で可能なら、「相手の痛み」を「自分の痛み」から推測する事。
    そして「自分の利益」→「自分たちの利益」への変換が、まずは取り組みやすいと思われます。
    (4)「コミュ障」の交流パターンと対策
    <2つの交流パターンと対策>
    一つ目は「言えない」状態。もう一つは「言い過ぎてしまい」会話を壊す状態。
    大まかな対策は、この「言えない」と「言い過ぎ」の中間を取ること。「アサーション」などと言われます。
    「言えない場合」は「言う練習」をして言えるところに持っていきます。
    そして「言い過ぎる場合」は、「我慢する練習」で言い過ぎない状態にします。
    <「言えない」場合>
    これは先程の例での「社会不安障害」の方が主に該当します。
    「言うこと自体の不安」のほか、「相手に否定されることへの不安」等も影響します。
    そして時に発達障害が「重ね着」的に合併する場合があります。
    <「言えない」への対策>
    原則としては不安がありつつも言って慣らす「脱感作」の反復練習です。
    人により抗うつ薬SSRIが有効な場合もあります。
    発達障害の「重ね着」の場合は、脱感作の他、発達の特性の理解と対策を並行することが大事です。
    <「言い過ぎる」場合>
    これは先ほどの中では「他者が・相手が困る」発達障害・パーソナリティ障害、その中で未自覚の方が該当することがあります。
    自分ではしばしば困らないんだけども、相手がつらい思いをするというところです。
    相手からの指摘は、報復を恐れるなどから、「ない」ことが実際は多いと思われます。
    <「言い過ぎ>への対策>
    まず「自分の特性」言い過ぎと、それによる相手への影響を受け入れていくことです。
    その上で言う前に一歩引いて、言う「量と強さ」を抑えていきます。
    その中で、特に大事なのが「相手を否定しない」こと。どうしても言わなければいけない時は、細心の注意を払って言うことが大事かと思われます。
    (5)まとめ
    今回は、精神科・メンタル分野の言葉「コミュ障」について見てきました。
    「コミュ障」は交流がうまくいかないということ。自虐的に言う分はまだしも、他者への悪口として用いるのは望ましくないと考えます。
    「自分でそれを感じて」言えない時の多くは、いわゆる「社会不安障害」です。この時は不安がありつつも話していく・慣らしていく「脱感作」が有効になってきます。
    相手が「コミュ障」と感じたり、言い過ぎてしまう場合は、未自覚の発達障害やパーソナリティ障害がある場合があります。この場合は、特性や影響を受け止めつつ、「言いすぎを減らす」日々の練習が大事になってきます。
    こころ診療所グループ(医療法人社団Heart Station)
    府中こころ診療所(東京都府中市宮西町1-1-3三和ビル2階、☎042-319-7887)
    こころ診療所吉祥寺駅前(東京都武蔵野市吉祥寺南町1-4-3ニューセンタービル6階、☎0422-26-5695)
    #コミュ障 #社会不安障害 #発達障害 #パーソナリティ障害  #精神科医   
    【解説者】
    医療法人社団Heart Station 理事長 府中こころ診療所院長 春日雄一郎
    精神科医(精神保健指定医、日本精神神経学会精神科専門医)
    2005年東京大学医学部卒業、NCNP病院、永寿会恩方病院等を経て、2014年に府中こころ診療所を開設、その後医療法人化し理事長に就任、2021年8月に分院「こころ診療所吉祥寺駅前」を開業。メンタルクリニックの現場で、心療内科・精神科の臨床に取り組み続けている。

ความคิดเห็น • 1

  • @chibifukuekichou
    @chibifukuekichou ปีที่แล้ว

    5:31の「こだわりは『相手利益になるもの』に限定する」と、7:58の「『自分の利益』→『自分たちの利益』への変換」について、万一相手が増長してこちらに不利益になるような要求をして来たらどうしますか?勿論、相手にはこちらを不利益にするつもりはない場合があるとして。