令和6年能登半島地震の被害記録映像です。地震発生当初は報道班が全国から駆け付けてニュースを配信していましたが、ある程度落ち着いた新年度からは番組制作班が被災地に入り、被害の最新情報や被災者の今を追い続けています。
2024年7月30日 番組のロケハン(撮影場所の確認やリサーチ)のため、のと里山海道を通って輪島市に入りました。
のと里山海道は復旧工事が進み、通行止めになっていた輪島市から金沢方面への上り線が7月17日に全線開通し、仮復旧ですがようやく上下線とも利用することができます。
輪島市には3か月ぶりの訪問でしたが、復旧が進んでいるという感じには見えません。
倒壊した五島屋ビルが7か月以上経った今でもそのままの状態が象徴しています。
輪島市マリンタウンにある輪島キリコ会館は建物自体の損傷も酷く、展示してあった巨大なキリコ(祭りで氏子が担ぐ大きな奉燈)は20基以上が横倒しになり、現在休館中です。
キリコ会館の向かいには被災者向けの仮設住宅が建ち並んでいます。この場所は輪島市が津波浸水区域に指定していますが、平地が少なく、市内全域が被災地になっている現状では、こういう場所にしか建てられなかったのでしょう。
朝市通りは火災で焼け落ちた瓦礫の撤去が進み、一部では公費解体が始まりました。
取材の打ち合わせが早く終わったので、白米千米田に足を運びました。
地震発生時、数十人の観光客が孤立を余儀なくされた道の駅千米田ポケットパーク。
眼下に広がる白米千米田は「世界農業遺産能登の里山里海」のシンボル。
地震の影響で数十か所にわたって地割れが発生し、修復不可能かと思われましたが、千米田愛耕会のメンバーをはじめとするボランティアが復旧作業を行い、1004枚ある田んぼのうちなんとか120枚程度に田植えすることができました。
秋においしいお米を収穫できることを願います。
ロケハンの際に撮影したので、放送では使わない映像を使用しています。
撮影機材：SONY ZV-1 M2　ULANJI TT09　GoPro7(古っ)
編集システム:EDIUS X PRO
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