【風姿花伝とは？】
『風姿花伝（ふうしかでん）』は、
室町時代の能楽師・世阿弥（ぜあみ）が記した芸術論書であり、
能の技術や美意識、
さらには人間の生き方に関する深い洞察が語られています。
「花」を中心とした概念は、
芸術や表現が持つ瞬間的で鮮やかな魅力を象徴し、
人生における変化や成熟をも示しています。
『風姿花伝』では、「初心忘るべからず」などの教えが知られ、
若い時の新鮮な感動を大切にすること、
またその感性を持続的に発展させることの重要性が説かれています。
また、芸術だけでなく、人間関係や成長の中での「時節」を
見極める感性も強調されています。
その内容は、芸術家や表現者に限らず、
すべての人に普遍的な教訓を与え続けています。
【風姿花伝ソングとは？】
風姿花伝ソングは、
世阿弥が遺した『風姿花伝』の哲学や美意識を音楽で表現した楽曲です。
「花」の儚さと美しさをメロディに織り込み、
時の移ろいや人間の成長、
そして人生の瞬間に宿る輝きを描き出しています。
歌詞には、芸術的な創造の喜びや、
人間が持つ「初心」への回帰がテーマとして込められ、
どのような人生の段階でも輝きを見つける勇気を与えます。
旋律は、日本の自然や文化を感じさせる繊細な音色とともに、
聴く人を心の深い場所へと誘います。
風姿花伝ソングは、芸術や人生における調和を見出し、
成長や自己発見の旅を音楽という形で体感させてくれる特別な楽曲です。
世阿弥の教えを現代に蘇らせるその歌は、
一瞬の「花」のように、人々の心に鮮やかに咲き誇ります。
「舞の心」
静寂の中で一筋の光
足音ひとつで風が変わる
その身ひとつで語る物語
心を映す舞のように
手のひらひとつで世界が動く
深く息をして、無に帰す
舞い続ける、その姿が
花のように咲き誇る
ひとつひとつの動きが
命を宿す瞬間（とき）
目を閉じれば、音が響く
空気が震えて舞が生まれる
心を込めて一歩踏み出す
無駄なことは一つもない
感情が形となり
その全てが舞に変わる
舞い続ける、その姿が
花のように咲き誇る
ひとつひとつの動きが
命を宿す瞬間（とき）
見せずに、見せる
語らずに、語る
無形の美、無常の美
それが真の舞の心
消えゆく花の香りのように
舞台の上で全てが終わり
残るのはその記憶
舞の心、永遠に…