日本百名山の一つ、伊吹山の夏の魅力をご紹介します。
1. 生きもの (00:12)
2. 雲 (03:33)
3. 天気 (05:00)
4. 地理 (06:35)
5. 歴史 (07:35)
◉ 生きもの (00:12)
伊吹山山頂付近では、7月上旬から8月上旬にかけて、夕方からまばゆいばかりのヒメボタルが鑑賞できます。その点滅する光は、幻想的で、伊吹山の宝物（たからもの）と言われています。ほかにも、ホオジロ、雉（きじ）などの鳥、アナグマ、サル、シカ、カモシカ、キツネなどもよくみかけます。でも、伊吹山で最も有名な生きものはイヌワシ（ゴールデンイーグル）でしょう。ゴールデンイーグルは、翼をひろげると170㎝から210㎝、大人が手を広げたほどの大きさです。その優雅な姿を追いかけてくる全国から多くのカメラマンが撮影に来ています。伊吹山ドライブウェイの頂上駐車場近くが撮影ポイントです。
伊吹山は標高1,377mで、麓（ふもと）から頂上まで実に多くの植物が観察できます。麓（ふもと）には、シラカシ・アカマツ・コナラ・スギなどが群生しています。標高が上がるにつれミズナラ・ケヤキ・ススキなどがみられます。山全体では、約1,350種類の植物があると言われています。そのうち、高山植物は約350種です。伊吹山は高山植物の宝庫を言われています。夏・秋は高山植物の見頃の季節です。代表的なのは、イブキジャコウソウ、キンバイソウ、ミヤマコアザミ、イブキトリノオ、シモツケソウ、ルリトラノオなどがあります。群生する高山植物として、みなさんの眼を楽しませてくれるのは、シモツケソウ群、サラシナショウマ群、メタカラコウ群などです。
◉ 雲 (03:33)
伊吹山では、世界気象機関で分類している最も基本的な10種の雲を観察できます。広々とした山頂に立って、空を仰いでみてみると、雲雲の名前を確認してみてください。毎日、雲をみているうちに、雲にモクモクと興味が湧いてきますよ。夏休みが終わる頃には雲博士（くもはかせ）になれるかもしれません。（雲イラストレーション：jp.weathernews.com/）　
◉ 天気 (05:00)
山の天気は、普段私たちが住む平地と違い天候が変わりやすいとされています。特に伊吹山は、岐阜県と岐阜県に跨り、北に若狭湾、南に伊勢湾が位置してるため伊吹山周辺は、南北の若狭湾、伊勢湾から気流が流入するため、風が強く降雨量が多い地域となっています。1927年には、伊吹山測候所で11ｍ82ｃｍの積雪が記録され、常設の山岳気象観測所としては極地であります。親子で伊吹山周辺の敵を予測してみませんか！
◉ 地理 (06:35)
日本百名山の一峰である伊吹山は、富士山と同じ独立峰です。そのため、山頂からは、360度のパノラミックビューで、日本最大の湖「琵琶湖」、比叡山、白山、日本の屋根と呼ばれる北アルプス・中央アルプスの山々も一望できます。
山頂の西側には、琵琶湖全体や湖沿いの彦根や長浜などの城下町が一望できます。天気のいい日には、北東方向に白山が見えます。さらに東方向を向くと、乗鞍岳などの北アルプスや御嶽山が見えます。恵那山などの中央アルプスの山々も見えます。南東側には、濃尾平野や約420年前に天地分けの戦いの地となった、関ヶ原古戦場があります。
◉ 歴史 (07:35)
伊吹山は日本史に度々登場します。織田信長は南蛮人に命じて海外の薬草を伊吹山に持ち込み、薬園を作りました。その由来で伊吹山は古くから薬草の山としても知られました。また、雨量や日照の関係で、古くから伊吹百草（いぶきもぐさ）が有名であり、百人一首に藤原実方朝臣の“かうとだにえやは伊吹のさしも草さしも知らじな燃ゆる思ひを”という歌があるようです。さらには、徳川家康と石田三成が天下を争った関ヶ原古戦場は、伊吹山の南麓に位置します。笹尾山石田三成陣跡、関ケ原町歴史民俗資料館、関ケ原駅前観光交流館等の観光施設もあります。伊吹山ドライブとともにこれらの施設を訪問してはいかがでしょうか。思い出に残る夏になると思います。
他にも、神話と歴史のエピソードが多いです。代表的なのは、日本武尊（ヤマトタケル）にまつわる伝説です。この像は、伝説に基づいて、建てられた像です。1912年に石が積まれたそうです。他にも、伊吹山には、さまざまな神話や伝説が残っています。弥勒堂、弥三郎泉水、百閒廊下などです。ヤマトタケルは、今から2,000年ほど前、伊吹山の荒神を退治しに伊吹山に登ったと伝わっています。日本各地で荒神と闘い、勝利したヤマトタケルは、ギリシャ神話のヘラクレスのようであります。そして、ヤマトタケルは伊吹山の戦いで白い大きなイノシシに化けた荒神と戦い、重傷を負い、伊勢の地で命が絶えたと伝えられています。ジブリのアニメ、もののけ姫にも大きな強そうなイノシシがでてきましたね。
伊吹山ドライブウエイの詳しくはこちら：www.ibukiyama-driveway.jp/
詳しい情報の確認は次のサイトでお願いします：　www.cggaka.com/