歴史ある川越。
かつて芸者の置屋があって
花やいでいた弁天横丁
その奥の古民家をリノベーションした二軒堂で
森の中で彷徨い歩く少女のモノローグの世界をつくりだす。
＊
朗読＋音楽＋ダンスのゆるやかに混在する時間をお楽しみください。この度の公演は gallery_and_cafe_二軒堂さんのご協力のもと、実現いたしました。店内のひとつひとつがオーナーである工藤さんが兄々は廃材の中から丁寧に作り上げた場所であり心温まる空間となっています。通常の公演と違った小さな場所なので申し訳ありませんが、この場所ならではの演出でお楽しみいただけると思います。
この度の公演の明読はビエール・ド・マンディアルグ原作「生首」より抜粋しました。朗読の世界をダンスや音楽や美術でも表現しています。マンディアルグは物語の展開に具体的なイメージがなく、抽象的な言い回しが使われているので一月に見えるように生き生きと」書く現代の文章は異なります。そのせいかカメラのズームのように重要なことにフォーカスしていくような面白さがあります。古風な言い回しなどが多用されていますが、言葉のひとつひとつの意味や音を噛みしめるように味わっていただきたいです。「夢の世界でちらりとかいま見ただけと思い込んでいたもの」を見た少女は「何もかもあたしにとっては余分なものにすぎないの」と現実の世界に戻ることを拒否します。その彼女が話すモノローグの世界を味わって、つかの間現実と想像の世界の合間をさまよっていただきたいと思います。
＊
日程｜2024年9月15日（日）
会場｜二軒堂　埼玉県川越市元町１丁目１６−６
出演｜古茂田梨乃、斎木穂乃香、郷亜美、（朗読）、平多理恵子
振付・演出・構成・出演｜坂田有妃子
朗読｜ビエール・ド・マンディアルグ原作「生首」より抜粋
音楽｜本田ヨシ子
美術（ウィッグ・ブックカバー）｜セキネトモコ
小道具制作（小さな明かりたち）｜ほのか
衣装協力｜るう（Rocca Works）
音楽協力｜望月隼人
制作｜淹沢優子
主催｜UNIca
協力｜二軒堂、サカタアキコ
記録写真｜片岡陽太
記錄映像｜中島侑輝（Archifact）