Symphonic Fantasy No.1 "Trajectory Civilization" Rivers and Land of Mesopotamia
自分の通っている高校の吹奏楽部の演奏会に使えるように、約一か月をかけて、壮大で美しい最高傑作を目指して作りました。35人程度で（もちろん大編成でも）演奏が可能です。
〈楽曲解説〉
ふと耳にした、「文明」という言葉にインスピレーションを得て、「川と緑」「人々の開拓」「二つの川の氾濫」「夜明け、そして発展」の四楽章構成で作曲しました。四楽章間にかけて大きなストーリーになっているので、どのような話が展開されていくのか想像しながら演奏してみてください。シンフォニック・ファンタジーとは、交響幻想曲という意味です。映画音楽のような壮大な一曲を作りたいと思い、時折教会旋法が使われていますので、臨時記号がついている音を、どのように表現していくかも追及していただけると幸いです。
「川と緑」
冒頭は、Armonioso (和声的に)と書いています。文字通り和声が複雑に絡み合っていますので、和音感を大切に、音程に気を使って演奏してください。Tranquillo (穏やかに)からも同じく和音感を大切に。Bまでのピッコロ、フルートの動きは”鳥のさえずり”を表現しています。Cからは対旋律と伴奏に対して、メロディのバランスが大きくなりすぎないように注意してください。
「人々の開拓」
con animaは「生き生きと」という意味です。この楽章はワルツのテンポで書いていますので、3/8の軽快で踊れるようなテンポで演奏してください。クラリネットから始まるこの楽章の主題には、教会旋法の一つであるリディアンを使っています。リディアン特有の浮遊感を感じながら、人々が少しずつ開拓していく様子を表現してください。JからのSerioso (厳粛に)は、サックスのアンサンブルからＫへの変化を意識しつつ、シリアスな雰囲気を維持できるように工夫してください。
「二つの川の氾濫」
VeloceとAgitato は、それぞれ「迅速に」「激しく」という意味です。木管楽器の連符は”川の水が勢いよく陸地に流れ込む様子”を、打楽器に度々現れるsffzの動きは"落雷"を表現しています。先ほどとは一変して、縦のリズムが特徴となる楽章ですので、音符のキレやニュアンスをそろえる練習をしてください。また、Nからのメロディにはドリアンが使われていますので、その表現の仕方も研究してみてください。
「夜明け、そして発展」
Elegante (優雅に)から始まる旋律は、タイトルの通り夜明けの日が昇る様子を表現しています。第一楽章と同様に、音程や和音感に気を使って演奏してください。Vからは以前までのメロディに加えて打楽器が入り、より推進力が増す演奏を心がけてください。Wからは「人々の開拓」の主題が再び使われています。前よりも壮大に、そして華やかに幕を閉じる演奏が理想です。
数多の先人が築き上げた、美しく壮大な文明を奏でてください。
〈編成〉
Piccolo
Flute 1,2
Oboe (Option)
Bassoon (Option)
Clarinet in E♭
Clarinet in B♭ 1,2,3
Alto Clarinet (Option)
Bass Clarinet
Alto Saxophone 1,2
Tenor Saxophone
Baritone Saxophone
Trumpet in B♭ 1,2,3
Horn in F 1,2,3,4
Trombone 1,2,3
Euphonium
Tuba
Contrabass (Option)
Timpani, Bird Call
Percussion 1 Glockenspiel, Suspended Cymbal, Bass Drum
Percussion 2 Chime, Suspended Cymbal, Crash Cymbals, Glockenspiel, Tam-tam
Percussion 3 Wind Chime, Castanet, Tam-tam, Suspended Cymbal
Percussion 4 Suspended Cymbal, Bongo, Snare Drum, Wind Chime
Percussion 5 Bass Drum, Crash Cymbals, Claves
想定グレード ４
感想やアドバイス等あれば、ぜひコメントよろしくお願いします。
Promeo
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Muse Score 4
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