あおしぐれ「そらじま」
1年前の夕方、緊急地震速報が鳴り響いた。
一度おさまったと思えば、またすぐに。
自分はのんきに昼寝をしていた。
またどこかで、、なんてねぼけまなこで場所を見ると震源地は石川県、能登。
うそや、故郷が揺れている。
慌ててつけたテレビはたちまちニュース速報に切り替わっていくし、強く避難を呼びかけている。
何が何だかわからず、ザワつきだけ大きくなるまま、無事を信じて便りを待つことしかできなかった。
2024年はそんな始まりだった。
地震発生から数日後にお空へ行った"のとじま水族館"のジンベエザメがきっかけで、あおしぐれに「そらじま」という楽曲がうまれた。
本当はこんな曲、うまれなくてよかった。
でも、ジンベエザメの思い出話を聞かせてくれたひと。
石川県行ったことあるよって声をかけてくれたひと。
能登でボランティアしてきたよって話してくれたひと。
ジンベエザメの絵を描いてくれたひと。
何かしたい、と預けてくれたひと。
「そらじま」を通じて、こちらまでたくさんの想いをもらった。
みんな、石川県へ、被災地へ心を寄せている。
お空へ行った命は守り神になったって。
きっと島中を、町中を、見晴らせる高い場所で守ってくれている。
もう二度とこんなことが起きないように。
そう願わずにはいられないほど悲しい出来事だった。
令和6年能登半島地震と名前がついた日。
2025.1.1