私は肉体を持つ存在として「これが私だ」と言います。しかし、もし腕を失ったら、その体はまだ「私」なのでしょうか？もし私の内臓が他の人の体に移植されたら、私はどこにいるのでしょうか？さらに詳しく分析すると、この体は細胞からできており、それらは分子、原子で構成されています。それなら、もう「私」というものは存在しないのでしょうか？
今日は「無我」について学びましょう。これは仏教の最も重要な思想の一つであり、最も難解で深遠な内容の一つでもあります。ですので、リラックスした気持ちで、最後まで集中して見ていただければと思います。きっとあなたは失望しないでしょう。この動画があなたの世界に対する認識を根本的に変え、幸せな人間になる手助けとなるかもしれません。
人間は、生まれてから成長し、老い、病み、最終的には死にます。死んだ後も、私たちは見えない力が私たちを支配していると感じます。その力は思考や行動を支配していると感じるのです。その見えない力を、魂や自我、神識などと呼ぶ人もいますが、私たちはそれを「私」と呼んでいます。
私たちは「私」が一つだけだと思い込んでいるため、その「私」が時間の中で変わらない、すなわち不変であると考えます。仏教の教えでは、その不変の存在を「我執」と呼びます。この「我執」から、「我愛」が生まれます。すなわち、自我を愛し、守り、育てることです。
自我をあまりにも愛してしまったために、私たちの生活は生死の輪廻に囚われてしまいます。高潔で道徳的な生活を送るのではなく、私たちは自我の欲望を満たすために奴隷のような生活をし、その「私」を失うことを恐れているのです。
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